校長室より #18

大学入学共通テスト激励
皆さんこんにちは。本日は終業式後に行った3年生対象大学入学共通テスト説明会 での激励の挨拶を紹介します。
皆さん、こんにちは。終業式に引き続き大学入学共通テストを直前に控えた皆さんに激励のお話しをします。
終業式で「正常性バイアス」についてお話ししましたが、この心の働きは受験生にもよくみられる心理状態です。自分を客観視せず、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、入試を過小評価したりして「何とかなるだろう」と思っている人がもしかすると皆さんの中にもいるかもしれません。そういう人は、今すぐ「正常性バイアス」を解除する必要があります。中国の春秋戦国時代に編まれた孫子の兵法に皆さんもよく知っている有名な一節があります。
彼を知りて己を知らば 百戦して危うからず
彼を知らずして己を知れば 一勝一負す 彼
を知らずして己を知らざれば 戦う毎に必ず危うしこの一節は、まさに「正常性バイアス」を解除する方法を示したものです。受験に当て はめると、「彼」は共通テストであり志望校です。
「己」を知って「彼」を知れば、「百回受験しても必ず合格」することができます。そのために皆さんに心がけてほしいことが2点あります。
1点目は、「己」を知ること、すなわち自分自身の現状を客観的に把握することです。これまで受けてきた模試をもう一度見直し、苦手分野やできなかった問題を洗い出して その克服に努めてください。その際、9月4日にお話しした「魔法の記憶」と言われる「方法記憶」を心がけてください。時間がないからと多くの問題をこなすよりも、1問1問の解説を丁寧に読み込み、問題の根底や背景にある考え方や理論を理解することが大切です。まずは今日も含めて24日後の共通テストに向けて、量よりも質にこだわり学習をすすめてください。2点目は、「彼」を知ること、すなわち志望校の出題傾向を分析し的を絞って学習することです。共通テスト翌日から2月25日の前期試験まで38日ありますから、共通テストの結果に一喜一憂することなく、気持ちを切り替えて直ちにスタートを切り、志望校の過去問を徹底的に分析して、データに基づいて学習をすすめてください。
皆さんの先輩の多くが経験していることとして、どうしても解けなかった問題が2次試験の直前になって突然解けるようになるということがあります。受験生はこれから伸びていきます。今解けなくてもあきらめず粘り強く問題に向き合うことで必ず解けるようになりますから、夢を叶えるという強い思いを持ち、自分自身の可能性を信じて机に向かってください。以上で私の話を終わります。
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