目次
学校設定科目
平成29年度からスタートしたSSH第2期でも課題設定能力の育成に力を入れて取り組んでいます。
学校設定教科「探究」は教科科目を横断する課題探究学習を実施するために設置しました。
学校設定教科「探究」
本校では教科科目を横断する課題探究学習を実施するため、学校設定教科「探究」を設置しました。
<教科の目標>
1. 多面的な視点から様々な自然現象や社会事象を捉えて解釈し、科学的・数学的に解決可能な課題の設定とその解決を図ることができる資質・能力の育成
2. 研究の持つ意義や社会的責任・研究倫理を認識し、主体的・自律的・対話的に学ぼうとする人間性の育成
理数探究科の科目
科目 | 対象・単位 | 目標 | 内容 | 指導 |
探究科学Ⅰ | 〈対象〉 理数探究科 国際探究科 〈学年〉 1学年 〈単位数〉 2単位 |
○前期〈探究基礎〉 探究活動を実施するための基礎知識や技能を習得し,研究の意義の認識や倫理観を養う |
○地域資源を実験題材にした主体的・対話的学習 ○実験計画立案,データの処理や分析,レポート作成,成果発表プレゼンテーション ○夏季フィールド実習 | 〈授業〉 毎週火曜日 6・7限目 〈指導〉 ○前期 担任・副担任 理科教員2名 ○後期 理科教員2名 実習助手2名 |
○後期〈課題設定〉 地域資源を活用しながら主体的な態度で科学的に解決可能な研究課題の設定を行う |
○先行研究調査 ○ミニ課題研究の実施 ○「探究協働会議」の実施 ○地域資源を活用した主体的,自律的な研究課題設定 | |||
探究科学Ⅱ | 〈対象〉 理数探究科 〈学年〉 2学年 〈単位数〉 2単位 |
○発展性・独自性のある研究課題を設定した上で,事象の背景や現状を分析し,科学的根拠をもって仮説を立て,粘り強く解決する能力を,少人数グループでの課題研究活動を通して身につける | ○仮説の設定・検証のサイクルを繰り返す探究活動実施 ○「探究協働会議」実施 (5月・10月・2月) ○研究者を招聘した指導 ○福井県立大学短期研修 ○課題別大学研究室訪問 ○若狭高校研究発表会(2月)においてポスター発表実施 |
〈授業〉 毎週金曜 6・7限目 〈指導〉 理科教員7名 数学教員1名 実習助手2名 |
探究科学Ⅲ | 〈対象〉 理数探究科 〈学年〉 3学年 〈単位数〉 1単位 |
○「探究科学Ⅱ」の課題研究の成果を,日本語や英語で発表する活動を通して,論文作成能力・口頭発表能力・対話力を育成する ○研究者との議論を通して探究を深化させる |
○研究成果発表 ・校内プレゼン研修会 ・小浜市研究発表会 ・全国大会校内予選会 ・高校生環境フォーラム ・SSH生徒研究発表会 ・各種学会などへの参加 ○論文作成 日本語・英語論文作成 |
〈授業〉 週1時間 〈指導〉 理科教員2名 ALT2名 |
探究科学Ⅰ
理数探究科・国際探究科 1学年
この科目では前期で地域資源を実験題材にした主体的・対話的学習を通して、実験計画立案、データの処理や分析、レポート作成、成果発表プレゼンテーションといった探究活動を実施するための基礎知識や技能を習得し、研究の意義の認識や倫理観を養います。後期にはミニ課題研究を実施し地域資源を活用しながら主体的な態度で科学的に解決可能な研究課題の設定を行います。
探究科学Ⅱ
理数探究科 2学年
発展性・独自性のある研究課題を設定した上で大学や研究者と連携して研究活動を行います。その中で事象の背景や現状を分析し、科学定根拠をもって仮説を立て、粘り強く解決する能力を身につけます。
科目の概要(シラバス)
学習の目標 | 科学及び数学に関する発展性・独自性のある研究課題を設定し,事象の背景や現状を分析し,科学的根拠を持って仮説を立て,粘り強く解決する能力を少人数グループでの課題研究活動を通して身につける。 |
授業の概要 | 自らの興味関心に基づいて研究課題を設定し,研究課題の背景や現状分析より導かれる問いに対して仮説を立て,その仮説を検証するというサイクルを繰り返す。課題の設定から発表までを自ら主体的に考え,行動できるように,「探究協働会議」で専門家による助言や,ルーブリックによるふりかえりを定期的に取り入れ,科学的な思考力,判断力,表現力を習得させる。 |
学習計画 | 4月 ガイダンス 5月 テーマ設定・背景調べ・現状分析・仮説立案・検証計画 6月 第1回探究協働会議・ふりかえり 7月 検証計画修正・検証実験 9月 検証実験 10月 第2回探究協働会議・ふりかえり 11月 検証計画修正・検証実験 12月 第3回探究協働会議・ふりかえり 1月 検証実験 2月 第4回探究協働会議・研究発表会 福井県合同課題研究発表会 本校 SSH研究発表会 3月 論文制作 |
使用教材 | 課題設定能力のルーブリック 自主制作ワークシート |
評価 | 課題研究の背景・目的・方法の記述内容を上記の観点に照らして評価する。パフォーマンス課題として論文を課すことで1年の探究科学Ⅰ,2年の探究科学Ⅱ,3年の探究科学Ⅲ(今年度は総合的な学習)における,ポスター発表,口頭発表,論文作成を通して3年間の変化を評価する。 |
備考 | 評価については,今年度のルーブリック評価を来年度の総合的な学習の時間に引き継ぎ,継続的に評価を続ける。 |
課題設定能力のルーブリック
課題設定能力評価規準 | 5素晴らしい | 4よい | 3合格 | 2もう一歩 | 1かなりの改善が必要 |
学びに対する自主的、主体的な態度 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握したうえで、それらを活用しようとしている記述がある。 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握した記述がある。 | 自らの興味関心を示した記述がある。 | 自らの興味関心、知識や技術の認識が浅い。 | 自らの興味関心、知識や技術の記述がない。 |
科学的な問題への定式化とその解決 | 科学的な視点で具体的な課題設定や仮説が立てられており,科学的に解決可能な手法を用いた具体的な方法の記述がある。 | 科学的な視点で課題設定や仮説が立てられており,科学的に解決可能な手法を用いた方法の記述がある。 | 課題設定や仮説が立てられており,解決可能な手法の記述がある。 | 課題設定や仮説の記述に具体性がなく、科学的にあいまいである。 | 課題設定や仮説や手法の記述がない。 |
持続可能な開発発展という視点から見た地域の問題認識の深さ | 地域の(身近な)様々な情報を正確に収集し、持続可能な社会の構築へ向けての問題の背景を総合的な視点でとらえ、自らの課題として課題を捉えた具体的な記述がある。 | 地域の(身近な)様々な情報を正確に収集し、持続可能な社会の構築へ向けての問題の背景を総合的な視点にとらえた記述がある。 | 地域の(身近な)様々な情報を収集し、持続可能な社会の構築へ向けての問題の背景についての記述がある。 | 地域の(身近な)情報の記述が少なく、偏っている。持続可能な開発発展に関する内容も少ない。 | 地域の(身近な)情報の記述がない。持続可能な開発発展に関する内容が示されていない。 |
社会的責任と研究者倫理の要素に分けた評価基準表の原案を作成することができた。 | 社会や研究領域においての貢献や献身的な態度、研究者としての適切な倫理観が具体的に示されている。 | 社会や研究領域においての貢献や献身的な態度、研究者としての適切な倫理観が具体的に示されている。 | 社会や研究領域においての貢献や献身的な態度、研究者としての適切な倫理的な記述が示されている。 | 献身的な態度、倫理的な記述が示されている。 | 社会や研究領域においての貢献や献身的な態度、倫理観が示されていない。 |
探究科学Ⅲ
理数探究科 3学年
「探究科学Ⅱ」の課題研究の成果を日本語や英語でまとめ、校内外で発表を行うことで論文作成能力・口頭発表能力・対話力を育成します。また研究者との議論を通して探究の深化を図ります。
目標 | 科学及び数学に関する発展性・独自性のある研究課題を設定し,事象の背景や現状を分析し,科学的根拠を持って仮説を立て,粘り強く解決する能力を少人数グループでの課題研究活動を通して身につける。また, 研究成果をまとめる。 |
概要 | 自らの興味関心に基づいて研究課題を設定し,研究課題の背景や現状分析より導かれる問いに対して仮説を立て,その仮説を検証するというサイクルを繰り返す。課題の設定から発表・研究成果まとめまでを自ら主体的に考え,行動できるように,「探究協働会議」で専門家による助言や,ルーブリックによる振り返りを定期的に取り入れ,科学的な思考力,判断力,表現力を習得する。研究内容を考察し, 研究成果をまとめる |
学習計画 | 4月 ガイダンス 5月 実験結果考察・再検証,データの信頼性, 研究まとめ、研究発表会in小浜市役所 6月 検証計画修正・検証実験 7月~12月 研究論文作成 1月 論文集発行文集発行 |
使用教材 | 課題設定能力のルーブリック |
評価 | 課題研究の背景・目的・方法の記述内容を上記の観点に照らして評価する。パフォーマンス課題として論文を課す。 |
国際探究科の科目
科目 | 対象・単位 | 目標 | 内容 | 指導 |
社会探究Ⅰ | 〈対象〉 国際探究科 〈学年〉 2学年 〈単位数〉 1単位 |
〇地域が抱える課題への興味・関心を高め,課題解決に向けて主体的に取り組む「市民」としての態度を育成する | 〇地域の中から探究課題を設定し,課題解決や研究を実施 〇フィールドワークや出前授業などを通した地域の方々との協働 |
〈授業〉 週1時間 〈指導〉 地歴科教員4名 |
○「社会探究Ⅰ」の学習で得た研究成果を,日本語や英語で発表する活動を通して,論文作成能力・口頭発表能力を育成する | ○研究成果発表 ・校内プレゼン研修会 ・小浜市研究発表会 ・地域の方々への発表会 ・各種学会への参加 ○論文作成 日本語・英語論文作成 |
〈授業〉 週1時間 〈指導〉 地歴科教員3名 ALT1名 |
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社会探究Ⅱ | 〈対象〉 国際探究科 〈学年〉 3学年 〈単位数〉 1単位 |
○「社会探究Ⅰ」の学習で得た研究成果を,日本語や英語で発表する活動を通して,論文作成能力・口頭発表能力を育成する | ○研究成果発表 ・校内プレゼン研修会 ・小浜市研究発表会 ・地域の方々への発表会 ・各種学会への参加 ○論文作成 日本語・英語論文作成 |
〈授業〉 週1時間 〈指導〉 地歴科教員3名 ALT1名 |
探究科学Ⅰ
理数探究科・国際探究科 1学年
この科目では前期で地域資源を実験題材にした主体的・対話的学習を通して、実験計画立案、データの処理や分析、レポート作成、成果発表プレゼンテーションといった探究活動を実施するための基礎知識や技能を習得し、研究の意義の認識や倫理観を養います。後期にはミニ課題研究を実施し地域資源を活用しながら主体的な態度で科学的に解決可能な研究課題の設定を行います。
社会探究Ⅰ
国際探究科 2学年
この科目では地域が抱える課題への興味関心を高め、課題解決に向けて主体的に取り組む「市民」としての態度を育成することを目標としています。 地域の中から探究課題を設定し、フィールドワークや出前授業を通した地域の方々との協働を取り入れつつ、課題解決や研究を行います。
標準単位数 | 1単位 |
学習の目標 | 現代社会の諸課題を理解し,解決する方向性を見出すことを目標としている。通常の地理歴史科・公民科の授業で獲得した知識を活用し,グループ活動などを通して,これらの課題に取組む方法としての探究力・分析力・表現力を身につけさせるために,本校が独自に設定した科目である。 具体的には,私たちが生活している現代の社会,特に地域社会に興味関心を持ち,さまざまな問題について基礎的な理解を深めるとともに,探究活動を通して,望ましい解決のあり方や正しく判断できる力を身につける。 特に前期は,地元の自然,文化,風土,歴史,地理などに関わる知識・情報・技術を習得する学習のなかで,ふるさとに誇りを持つことや地元について探究する態度を養い,地域活性化に貢献できる人材となることを目指している。 |
授業の概要 | ふるさと若狭に関する研究課題を設定して,さまざまな資料を活用しながら探究活動を進める。はじめは,探究,研究活動の基本となる研究方法やフィールドワークの仕方を学び,テーマ別の事前学習の後,各テーマに分かれ具体的な課題を設定し,資料収集やディスカッション,プロジェクト学習を中心とした活動を行う。また,研究者や地域社会で活躍する方を招聘して講演をしていただき,多面的に指導・助言を受ける。さらに,探究活動の一環として現地に赴き,フィールドワークを実施して学んだことをまとめる。他者と共同して課題を解決する学習をした成果をプレゼンテーションすることで,さらなる研究課題や研究方法について考察を行う。 地理では,関連資料や地図などの活用を通して,地域の現状を理解するだけでなく,刻々と変化する地域の様子に関心を持ち,類似性や空間の規則性などを見出すことで特色を深く考察する。日本史・世界史では,関連資料の講読や史料を深く読み取ることで,既習の知識をより大きな時間軸・空間軸の中に位置づけ,歴史的事象の原因・結果・関連や特色を考察する。 これらの追求した課題について,歴史的・地理的視点をしっかりと持ち自分の考えをまとめて論述することができるような演習も併せて行う。 |
学習計画 | 4月 ガイダンス・文献調査 外部講師による講演 講師:一般社団法人 うみから 西野ひかる 氏 5月 テーマ設定・背景調べ・現状分析・研究計画 6月 テーマ設定検討会 助言者 国立社会保障・人口問題研究所 佐々井司 氏 福井大学教育学部 地域看護学講座 講師 北出順子 氏 ふりかえり 7月 フィールドワーク計画・フィールドワーク (行き先:矢代地区見学,高浜町での街頭アンケート,おおい町役場等) |
9月~10月 調査・研究 11月 中間発表会 助言者 国立社会保障・人口問題研究所 佐々井司 氏 福井大学教育学部 地域看護学講座 講師 北出順子 氏 ふりかえり 12月 調査計画修正・フィールドワーク計画 1月 調査・研究・フィールドワーク (行き先:民宿 村上 等 ) 2月 本校 SSH研究発表会 マイプロジェクトアワード関西地区予選会 本県 OECD研究発表会 3月 継続調査・研究 |
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使用教材 | 自主作成教材 |
評価 | 各授業,グループでの議論・フィールドワーク・発表などの取り組みの姿勢や態度,ワークシートや小論文などの提出物を通して総合的に評価する。以下は中間発表の際に用いた評価基準表。 |
社会探究Ⅱ
国際探究科 3学年
「社会探究Ⅰ」の学習で得た研究成果を、日本語や英語で発表する活動を通して、論文作成能力・口頭発表能力を育成します。
学習の目的 | 現代社会の諸課題を理解し,解決する方向性を見出すことを目標としている。通常の地理歴史科・公民科の授業で獲得した知識を活用し,グループ活動などを通して,これらの課題に取組む方法としての探究力・分析力・表現力を身につけさせるために,本校が独自に設定した科目である。 具体的には,私たちが生活している現代の社会,特に地域社会に興味関心を持ち,さまざまな問題について基礎的な理解を深めるとともに,探究活動を通して,望ましい解決のあり方や正しく判断できる力を身につける。 特に前期は,地元の自然,文化,風土,歴史,地理などに関わる知識・情報・技術を習得する学習のなかで,ふるさとに誇りを持つことや地元について探究する態度を養い,地域活性化に貢献できる人材となることを目指している。 |
授業の概要 | ふるさと若狭に関する研究課題を設定して,さまざまな資料を活用しながら探究活動を進める。はじめは,探究,研究活動の基本となる研究方法やフィールドワークの仕方を学び,テーマ別の事前学習の後,各テーマに分かれ具体的な課題を設定し,資料収集やディスカッション,プロジェクト学習を中心とした活動を行う。また,研究者や地域社会で活躍する方を招聘して講演をしていただき,多面的に指導・助言を受ける。さらに,探究活動の一環として現地に赴き,フィールドワークを実施して学んだことをまとめる。他者と共同して課題を解決する学習をした成果をプレゼンテーションすることで,さらなる研究課題や研究方法について考察を行う。 地理では,関連資料や地図などの活用を通して,地域の現状を理解するだけでなく,刻々と変化する地域の様子に関心を持ち,類似性や空間の規則性などを見出すことで特色を深く考察する。日本史・世界史では,関連資料の講読や史料を深く読み取ることで,既習の知識をより大きな時間軸・空間軸の中に位置づけ,歴史的事象の原因・結果・関連や特色を考察する。 これらの追求した課題について,歴史的・地理的視点をしっかりと持ち自分の考えをまとめて論述することができるような演習も併せて行う。 |
学習計画 | 4月~5月 研究継続 6月 発表準備・研究発表会 7月~8月 論文作成 9月 論文発表会 |
学習計画 | |
使用教材 | 自主作成教材 各授業,グループでの議論・フィールドワーク・発表などの取り組みの姿勢や態度,ワークシートや小論文などの提出物を通して総合的に評価する。以下は中間発表の際に用いた評価基準表。 |
普通科の科目
科目 | 対象・単位 | 目標 | 内容 | 指導 |
基礎科学 | 〈対象〉 海洋科学科 普通科 〈学年〉 1学年 〈単位数〉 2単位 |
○理科4分野における日常生活や身近な自然を題材にし,理数分野に対する興味関心を高め,自然科学の基礎的な概念を獲得する | ○理科4分野を扱う ○地域の自然や日常生活の中の事象を教材化 ○仮説検証の実験を主体とした学習。 ○主体的・対話的な学習 |
〈授業〉 週2時間 クラス単位 〈指導〉 理科教員1名 実習助手1名 |
探究Ⅰ | 〈対象〉 普通科 〈学年〉 1学年 〈単位数〉 1単位 |
○前期 「答えが無い問い」を考えることの楽しさを対話的な学びを通して味わいながら,基礎的な探究手法を習得する○後期 発展性・独自性のある研究課題を発見する |
○前期 身近な地域の課題について,主体的・対話的に学ぶことを促しつつ,資料の比較・ブレインストーミング ・KJ法・ウェッビング・シミュレーションなどの研究手法を習得する○後期 地域行政・NPOとの協働を通 して,地域資源に基づく課題を発見する |
〈授業〉 ○前期 週1時間 クラス単位 ○後期 週1時間 全クラス同時間 〈指導〉 担任・副担 |
探究Ⅱ | 〈対象〉 普通科 〈学年〉 2学年 〈単位数〉 1単位 |
○事象の背景や現状を分析し,科学的根拠をもって仮説を立て,粘り強く解決する | ○地域資源に基づく課題を設定した上で,少人数グループにより,文献の輪読,フィールド調査,実験等の活動を通して,課題を解決する | 〈授業〉 週1時間 理系,文系ごと 〈指導〉 担任・副担任 |
探究Ⅲ | 〈対象〉 普通科 〈学年〉 3学年 〈単位数〉 1単位 |
○研究の成果を論文やプレゼンテーション資料としてまとめ,発表する | ○研究成果発表 ・小浜市研究発表会 ・高校生環境フォーラム ・SSH生徒研究発表会 ・各種学会などへの参加 ○論文作成 日本語・英語論文作成 |
〈授業〉 週1時間 理系,文系ごと 〈指導〉 担任・副担任 ALT2名 |
基礎科学
普通科・海洋科学科 1学年
この科目では、理科4分野(物・化・生・地)における日常生活や身近な自然を題材にし、理数分野に対する興味関心を高めるとともに、自然科学の基礎的な概念を獲得することを目標に授業を行っています。
(1)学習の目標
① 理科4分野(物・化・生・地)における日常生活や身近な自然を題材にし、理数分野に対する興味関心を高めるとともに、自然科学の基礎的な概念を獲得することを目標に授業を行っています。
② 地域資源を題材に, 課題発見の手がかりを得るとともに, 課題解決の手法を経験する。
(2)授業の概要
① 「熱と温度」, 「生物と光」, 「自然災害と地域」,「地域資源学習」という4つの大単元を学習する。
② 「問:に対する予想について, 実験を実施し, その結果を考察し, 深める学習を行う。
③ 主体的・対話的な学習, 学んだことを表現する活動を重視する。
(3)学習計画
時期 | 内容 |
4月 | ガイダンス(科学的考え方とは…) |
5月 | 温度計の発明とその歴史① |
6月 | 温度計の発明とその歴史② |
7月 | 温度計の発明とその歴史③ |
9月 | 植物の色と光 |
10月 | 動物と光 |
11月 | 地震とその発生 |
12月 | 津波や台風などの自然災害 |
1月 | 地域資源学習①(三方五湖の年縞、若狭地域における獣害、コウノトリの保護) |
2月 | 地域資源学習②(明通寺の心柱、マイクロプラスチックの問題点と解決策) |
3月 | 課題設定トレーニング |
(4)使用教材
自主作成教材(科学と人間生活において開発した教材に改善を加えながら独自の教材を作成し使用する)
ワークシート
01.温度計を作る① | 02.温度計を作る② | 03.温度計を作る③ | 04.いろんな温度計 |
05.デジタル温度計の仕組み | 06.ガリレオ温度計とその仕組み | 07.植物の色(仮説) | 08.植物の色(観察) |
09.植物の色(葉の断面) | 10.色素の分離 | 11. | 12.色の見え方 |
探究Ⅰ
普通科 1学年
前期で身近な地域の課題について主体的・対話的に学び、「答えが無い問い」を考えることの楽しさを味わいながら、ブレインストーミング・KJ法・ウェッビング・シミュレーションなどの研究手法を習得します。後期では地域行政・NPOとの協働を通して地域資源に基づいた発展性・独自性のある研究課題を設定します。
教科名 | 探究 | 科目名 | 探究Ⅰ・海洋探究Ⅰ | ||
標準単位数 | 1単位 | 対象学年 | 1年 | 対象学科 | 普通科・海洋科学科 |
学習の目標 | 前期 | 「答えが無い問い」を考えることの楽しさを対話的な学びを通して味わいながら、基礎的な探究手法を習得する。 | |||
後期 | 次年度にもつながる発展性・独自性のある課題を発見する。 | ||||
授業の概要 | 前期 | 身近な地域の課題について、主体的・対話的に学ぶことを促しつつ、資料の比較・ブレインストーミング・KJ法・ウェッビング・フィールドワークなどの研究手法を習得する。 | |||
後期 | 地域行政との協働を通して、地域資源に基づく課題を発見し、その解決策を提案する。 | ||||
学習計画 | 単元 | 学習内容 | |||
4月 先輩の研究を知る | |||||
5月 考えを発表するためのスキルを獲得する | |||||
6月 地域のかたから、地域課題について学ぶ | |||||
7月~8月 フィールドワークを行う | |||||
9月 自身が取り組みたい課題を決定する | |||||
10月 適切な課題を設定、調査・研究する | |||||
11月 地域のかたから、課題設定に関する助言を受ける | |||||
12月 課題設定の再構築 | |||||
1月 地域のかたから、課題設定に関する助言を受ける | |||||
2月 校内研究発表会にて評価を受ける | |||||
3月 次年度に向けて課題を再設定する | |||||
使用教材 | 自主作成教材(第1期において開発した課題研究指導用のワークシート)を改善し作成する。 | ||||
評価 | 1.学習や活動の状況などの観察 2.レポート、ワークシート、ふりかえりシート、論文等に対する記述の分析 3.学習活動のの過程や成果などの記録や作品などを計画的に集積したポートフォリオによる評価 4.一定の課題の中で身に付けた力を用いて活動することによるパフォーマンス評価 5.評価カードや学習記録などによる生徒の自己評価や相互評価 6. 保護者や地域の人々・学識経験者等による第三者評価 |
探究Ⅱ
普通科 2学年
地域資源に基づく課題を設定した上で、少人数グループにより文献の輪読、フィールド調査、実験等の活動を通して課題の解決を図ります。その過程を通して事象の背景や現状を分析し、科学的根拠をもって仮説を立て、粘り強く解決する能力を養います。
科目の概要(シラバス)
標準単位数 | 1単位 | 対象学年 | 2年 | 対象学科 | 普通科 |
学習の目標 | 発展性・独自性のある研究課題を設定した上で,事象の背景や現状を分析し,科学的根拠を持って仮説を立て,粘り強く解決する能力を,少人数グループでのテーマ研究活動を通して育成する。 | ||||
授業の概要 | 文系と理系に分かれて実施する。担任・副担任に加えて文系部門・理系部門にそれぞれ教科の教員を数名配置し複数の講座に分け,更に講座内で数グループに分かれて研究を行う。研究の結果はポスターにまとめ,校内研究発表会で発表を行う。 | ||||
学習計画 | 4月~8月 ★自然科学分野 自分の興味がある分野ごとにグループを作り予備調査・情報収集を行う。 予備調査から研究テーマを絞り込み課題を決定する。 研究の進め方を決め,実験や調査の計画を立てる。 ★社会科学・人文学分野 輪読会(文系) 各講座で関係のある文献を読む テーマ設定1 ブレインストーミングなど テーマ設定2 いくつかのテーマについて簡単に調べる テーマ設定3 調べたことを発表(Teaching Assistant①) 9月~12月 ★自然科学分野 研究の計画に沿って実験や調査を行いグループで研究を進める。 中間発表を行い,そこでのアドバイスを元に研究をさらに進める。 ★社会科学・人文学分野 テーマ設定4 調べたことが1年間のテーマとしてふさわしいかどうかを検討 テーマ設定5 テーマ決定 計画立案1,2 研究の進め方,計画を立てる グループ研究1~5 グループで研究を進める 中間発表 各班の研究発表を聞く(Teaching Assistant) 1月~3月 研究した内容をポスターにまとめ,校内研究発表会等で発表を行う。 社会科学・人文学分野は 個人論文を作成する |
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使用教材 | 自主作成教材 | ||||
評価 | 各授業,グループでの調べ学習・フィールドワーク・発表などの取組みの姿勢や態度,ワークシートや小論文などの提出物を通して総合的に評価する。 成果発表において研究者,他校教員,保護者などから発表時のパフォーマンスや成果物についての外部評価を受ける。 |
探究Ⅲ
普通科 3学年
研究の成果を論文やプレゼンテーション資料としてまとめ、校内外で発表を行います。
文系ルーブリック
評価基準 | ||||||
身に付けたい力 | 評価項目 | 5 素晴らしい |
4 よい |
3 合格 |
2 もう一歩 |
1 かなりの改善が必要 |
①研究の動機 | ①探究課題 ②課題設定理由 |
研究活動の意義と根拠を示す具体的な説明がある。 | 研究活動の意義を示す具体的な説明がある。 | 研究活動の意義を示す説明がある。 | 課題を設定した理由の説明がある。 | 課題の設定に関する説明がない。 |
②問題認識の深さ | ②課題設定理由 ④探究成果 | 課題についての様々な情報を正確に収集し、問題の背景を総合的な視点でとらえ、自らの課題として課題をとらえた説明がある。 | 課題についての様々な情報を正確に収集し、問題の背景を総合的な視点でとらえた説明がある。 | 課題についての様々な情報を収集し、問題の背景についての説明がある。 | 課題についての情報の説明が少なく、偏っている。 | 課題についての情報の説明がない。 |
③問題解決に向けた構想力 | ①探究課題 ②課題設定理由 ⑤今後の課題 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握したうえで、それらを活用しようとしている説明がある。 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握した説明がある。 | 自らの興味関心を示した説明がある。 | 自らの興味関心、知識や技術の認識が浅い。 | 自らの興味関心、知識技術の説明がない。 |
④学びに対する自主的、主体的な態度 | ①探究課題 ②課題設定理由 ⑤今後の課題 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握したうえで、それらを活用しようとしている説明がある。 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握した説明がある。 | 自らの興味関心を示した説明がある。 | 自らの興味関心、知識や技術の認識が浅い。 | 自らの興味関心、知識技術の説明がない。 |
理系ルーブリック
評価基準 | |||||
課題設定能力の評価規準(育てたい資質・項目) | 5 素晴らしい |
4 よい |
3 合格 |
2 もう一歩 |
1 かなりの改善が必要 |
①研究の動機 | 課題を設定することへの積極性や研究活動の意義を示す具体的な説明がある。 | 課題を設定することへの積極性や研究活動の意義を示す説明がある。 | 課題を設定することへの積極性や研究活動の意義を示す記述がある。 | 課題を設定した理由の記述がある。 | 課題を設定に関する記述がない。 |
②科学的に解決可能な問題への定式化 | 科学的な視点で具体的な仮説が立てられており,科学的に解決可能な手法を用いた具体的な方法の記述がある。 | 科学的な視点で仮説が立てられており,科学的に解決可能な手法を用いた方法の記述がある。 | 仮説が立てられており,解決可能な手法の記述がある。 | 仮説の記述に具体性がなく、科学的にあいまいである。 | 仮説や手法の記述がない。 |
③身近な問題認識の深さ | 身近な様々な情報を正確に収集し、問題の背景を総合的な視点でとらえ、自らの課題として課題を捉えた記述がある。 | 身近な様々な情報を正確に収集し、問題の背景を総合的な視点でとらえた記述がある。 | 身近な様々な情報を収集し、問題の背景についての記述がある。 | 身近な情報の記述が少なく、偏っている。 | 身近な情報の記述がない。 |
④持続可能な開発発展に役立つものであるかどうか(SDGs) | 地域及び学問分野において持続可能な開発発展に役立つ課題であることの具体的な説明がある。 | 地域及び学問分野において持続可能な開発発展に役立つ課題であることの説明がある。 | 持続可能な開発発展に役立つ課題であることの説明がある。 | 持続可能な開発発展に関する内容が示されている。 | 持続可能な開発発展に関する内容が示されていない。 |
⑤学びに対する自主的、主体的な態度 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握したうえで、それらを活用しようとしている記述がある。 | 自らの興味関心、知識や技術を十分に把握した記述がある。 | 自らの興味関心を示した記述がある。 | 自らの興味関心、知識や技術の認識が浅い。 | 自らの興味関心、知識や技術の記述がない。 |
評価
内容 | Loud voice | Gesture | Eye contact | |
5 | 課題を設定し、適切に検証し、自分なりの解決策を示している | 大きい声で、言いたいことを言っている | 姿勢が非常にいい 非常に適切なジェスチャー | アイコンタクトが非常に適切にできている |
3 | 課題を設定し、自分なりの解決策を示している | まあまあ大きい声だが、ところどころ聞こえないところがある | 姿勢がいい 適切なジェスチャー | アイコンタクトが適切にできている |
1 | 課題を設定している | 声が小さすぎて言いたいことが分からない | 姿勢が悪い ジェスチャーができていない | アイコンタクトができていない |
海洋科学科の科目
科目 | 対象・単位 | 目標 | 内容 | 指導 |
基礎科学 普通科と同様の科目を1学年2単位で実施 | ||||
海洋探究Ⅰ | 〈対象〉 海洋科学科 〈学年〉 1学年 〈単位数〉 1単位 |
○前期 普通科の「探究Ⅰ」に準じる | ○前期 普通科の「探究Ⅰ」に準じる |
○前期 〈授業〉 週1時間 〈指導〉 担任・副担任 ○後期 〈指導〉 水産科教員2名 実習教諭2名 |
○後期 ミニ課題研究の経験を通して課題設定,仮説検証,考察,発表という探究活動のサイクルの把握と実験データの記録・処理分析の手法を習得する |
○後期 ○大学・研究機関の研究員による講義 ○「海洋生物」「海洋環境」「海洋利用」「海洋経済」などの専門分野において基礎的実験を含めて実施 |
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海洋探究Ⅱ | 〈対象〉 海洋科学科 探究コース 〈学年〉 2学年 〈単位数〉 2単位 |
○水産海洋に関する発展性・独自性のある研究課題を設定した上で,事象の背景や現状を分析し,科学的根拠をもって仮説を立て,粘り強く解決する能力を,少人数グループでの課題研究活動を通して身につける | ○水産海洋に関する課題設定 ○仮説の設定・検証のサイクルを繰り返す探究活動を実施 ○福井県立大学海洋生物資源学部・東京大学海洋アライアンス・研究機関等の研究者からなる「海洋探究協働会議」の設置 ○研究者を招聘した指導 ○大学・研究機関の実験設備を利用した実験 ○若狭高校研究発表会(2月)でのポスター発表 |
〈授業〉 毎週火曜日 3・4限 〈指導〉 水産課教員2名 実習教諭3名 |
海洋探究科Ⅲ | 〈対象〉 海洋科学科 探究コース 〈学年〉 3学年 〈単位数〉 2単位 |
○「海洋探究Ⅰ」の学習で得た研究成果を,日本語や英語で発表する活動を通して,論文作成能力・口頭発表能力を育成する | ○研究成果発表 ・校内プレゼン研修会 ・小浜市研究発表会 ・全国大会校内予選会 ・高校生環境フォーラム ・SSH生徒研究発表会 ・各種学会などへの参加 ○論文作成 |
〈授業〉 毎週月曜 3・4限 〈指導〉 水産科教員2名 実習教員3名 |
基礎科学
普通科・海洋科学科 1学年
普通科の科目 基礎科学参照
海洋探究Ⅰ
海洋科学科 1学年
普通科の科目 探究Ⅰ参照
海洋探究Ⅱ
海洋科学科 2学年
若狭高校SSH 海をフィールドに水産海洋に関する事象について、課題を設定し、探究のサイクルを生徒自ら主体的に回していきます。1年次の海洋探究Ⅰで設定した課題を再設定し、課題設定、仮説、実験方法、検証、考察、発表の探究活動のサイクルに主体的に取り組み、科学的な知識、技術はもちろんのこと、本校が目標に定めた「課題設定能力」やコミュニケーション能力や表現力の育成を目指しています。
科目の概要
実施月 | 単元の時数 | 単元名 単元の目標 |
学習内容 | 評価方法 |
4 | 8 | 課題の設定:大学・研究機関・企業と連携し、課題を設定する。 | 大学研究機関・企業と連携し、研究課題の設定をするためのワークショップ・講演活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
5 | 8 | 課題の設定:大学・研究機関・企業と連携し、課題を設定する。 | 大学研究機関・企業と連携し、研究課題の設定をするためのワークショップ・講演活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
6 | 8 | 課題の設定:大学・研究機関・企業と連携し、課題を設定する。 | 大学研究機関・企業と連携し、研究課題の設定をするためのワークショップ・講演活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
7 | 8 | 大学・研究機関・企業と連携し、班別研究活動 | 各班に分かれての研究活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
9 | 8 | 大学・研究機関・企業と連携し、班別研究活動 | 各班に分かれての研究活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
10 | 8 | 大学・研究機関・企業と連携し、班別研究活動 | 各班に分かれての研究活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
11 | 8 | 大学・研究機関・企業と連携し、班別研究活動 | 各班に分かれての研究活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
12 | 8 | 大学・研究機関・企業と連携し、班別研究活動 | 各班に分かれての研究活動 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |
1 | 8 | 研究発表活動 | 各班に分かれての研究発表の資料作成・発表練習 | 行動観察、ワークシート、実習レポート |