探究科学Ⅰ

理数探究科・国際探究科 1学年

探究科学Ⅰ 理数探究科・国際探究科 1学年

この科目では前期で地域資源を実験題材にした主体的・対話的学習を通して、実験計画立案、データの処理や分析、レポート作成、成果発表プレゼンテーションといった探究活動を実施するための基礎知識や技能を習得し、研究の意義の認識や倫理観を養います。後期にはミニ課題研究を実施し地域資源を活用しながら主体的な態度で科学的に解決可能な研究課題の設定を行います。


【文理探究科サマーセミナー(立命館大学サマースクール)】

昨年に引き続き, 「探究科学Ⅰ」夏季特別講座として「探究サマーセミナー」を開催しました。この講座では、1年文理探究科の生徒が, 理系希望・文系希望の生徒に分かれて、1日特別講座を受けました。  

理数探究科進級希望の生徒対象の講座は、世界の標準時計となった三方五湖の年縞にかんする学習会。  
後期にスタートする課題研究に向け、研究について学びました。地域資源である水月湖の「年縞」研究について研究の第一人者である中川教授よりお話しを聴きました。

日時: 令和元年8月20日(火)7:30~15:00   
場所: 福井県年縞博物館   
講師:  立命館大学古気候学研究センター  中川 毅 教授(センター長) 
     〃  北場 育子 准教授 
  福井県里山里海研究所 北川 淳子 主任研究員 

内容:

① 水月湖年縞(福井県若狭町)に関する講義 (福井県立年縞博物館)

②顕微鏡による花粉の観察


①中川教授の講義について
★年縞を少しでもとりこぼさないように何度も何度も繰り返し掘る作業や, その年縞を数えておよそ何年前のものだということを知るためにも, 何度も数え直すという作業をすると聞いて, 大変なことだけど, たくさんの人に納得してもらうためには, 自分たちのしてきた研究を正確なものにしないといけないので何度も繰り返してすることはとても必要なことだと思いました。
★水月湖の年縞はとてもすごいと思いました。福井県内に世界に誇れるものがあると思っていなかったので, 普通にすごいと思います。これからも日本国内, 世界中に福井にはすごい年縞があるということを知ってほしいです。
★水月湖の年縞が世界に認められるまでに裏にこんなにたくさんの努力や苦労があったとは知らずとても驚いたし, すごくおもしろいと思いました。

②年縞観察・花粉観察を体験して
★花粉を見分けるのはとても難しかったです。これを数えられて, その上1000枚以上も数えているということに驚いたし, すごいと思いました。
★実験をしてみて, あんなに大変なことを研究者の方々はされているんだなと思って, やはりものすごい根気と精神力が無ければできないなと感じました。でも, そういうことを重ねて大発見をされているのだから, やはり努力した人が報われるのだなと思いました。
★結構地道な作業だったけれど, 花粉にも多くの種類があり, 花粉の割合だけで時代を知ることができるということを理解できました。花粉から知れた昔の水月湖あたりの環境は, 氷河期の寒い時代であったり, 今のように地球の環境は氷河期の寒い時代であったり, 今のように地球の温暖化が並んでいる時代であったりと時代をつなぐ架け橋となっているところがとても魅力的だと感じました。
★花粉を見分けるのは本当に大変なことだと分かりました。花粉はそれぞれ形が違い, 細かい違いは私たちには分からず見分けることはできませんでした。でも何度も繰り返すことで, できるようになることが分かったので, 努力を積み重ねることが大切だと思いました。   

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