環境エネルギー学会

【第3回】平成27年7月 小浜市文化会館

今年で第3回目を迎えた「環境・エネルギー学会in OBAMA」

第2回以降,企画段階から生徒実行委員会が運営に主体的に関わり,本学会を組織していることが大きな特徴です。

今回は、「20年後の関西は? ~エネルギーから見た未来~」を議題としたパネルディスカッションをメイン行事として開催しました。
本校はもちろん、福井県内からは、藤島高校、高志高校、敦賀高校の4校が、 福井県外からは、京都光華高校、東舞鶴高校、西舞鶴高校、尼崎小田高校の4校の生徒が参加。 計8校で生徒実行委員会を結成した上で、各校の代表生徒を3つのグループに分け、 当日まで、メールやSNSを利用して、議論を積み上げてきました。

当日は、それぞれの主張を聞き合った後、最良のエネルギー供給案を探っていきます。 それぞれのグループからは、「藻類バイオマス案」「ベストミックス案」「エネルギー特区案」と それぞれが考えた最良のエネルギー供給を発表しました。


高校生の主張に科学者からの鋭い質問が飛びますが、それに対して高校生も負けじと自分たちの提案の合理性を主張します。 学校の枠や地域を越え、エネルギー生産地域や消費地域など様々な意見を交わした中で作り上げられた提案は、どれも良く練られたものでした。  


フロアからは,本校の生徒はもちろん,他県の生徒からも質問や意見が多数出されるなど, 第3回目の今回は特に議論が活発に行われたことにより、会場全体で考えを深められました。


会場の一人ひとりが考えた意見を付箋に書いて集め、会場全体の意見を集約します。(実行委員が考えた秘策です)会場全員が自分のしっかりと考えられました。
会場生徒や科学者の意見を取り入れ、自分たちの提案を修正します。 様々な立場の意見を聞き、新たな視点で自分たちの提案を再検討し最終提言をまとめあげます。


手書きで修正を加えた最終提言を、各グループが提出した上で、 会場全体の意見をまとめ上げ、20年後の関西地方のエネルギーのあり方を深く議論しました。


大変充実した2時間でした。

運営指導委員の八田先生からは,以下のような講評を頂きました。
若狭高校のSSHは,全校で共有するテーマが「環境とエネルギー」である。
そのため,生徒たちがSSH科目における学習を通して身に付ける能力は,自然科学の方法論やスキルにとどまらない。
社会科学の知見にも裏付けられた,学際的で総合的な市民としての判断能力を身に付けている。 若狭高校SSH環境・エネルギー学会は,まさにそのような能力を形成する場でもあり,また発揮する場となっている。  

今回の学会では,それぞれの政策提言をめぐる議論の中で,エネルギー政策の妥当性の評価基準が徐々に浮き彫りになってはきていたが,生徒たちに明確に意識されるには至っていなかった。今後はエネルギー政策を評価するための具体的な基準はどのような基準か,エネルギー政策を通して実現する価値は何なのか,その中身自体を高校生と大人たちで作っていくような場にもなればと思う。
 

この「環境・エネルギー学会」が,SSHとしての取組を通して生徒が学んだことを発揮する場であると同時に,さらに能力を培う場にもなっていること。 それに加え、他府県の生徒や,大人である研究者や,近隣中学の生徒,若狭地域住民と協働して物事を考える場になっています。

八田先生のご講演を拝聴し、この会を今後も充実・発展していく必要があると、強く考えました。