令和3年度 若狭高校全日制 1学期始業式 式辞


皆さんこんにちは。今回は本日行いました令和3年度第1学期始業式式辞を紹介します。  

 皆さん、おはようございます。
 先ほど入学式を行いました。4月も半ばを過ぎ、本日まで入学式・始業式を延期せざるを得なかったことをまず生徒の皆さん、そしてご家族の皆様にお詫び申し上げます。

 ようやく今日全校生徒がそろい、若狭高校の新しい1年が始まります。新年度の始まりを心から嬉しく思うとともに、皆さんが「『異質のものに対する理解と寛容』の精神を養い、教養豊かな社会人の育成を目指す」という教育目標を心に留めて、新しいメンバーで、互いに認め合い、高め合って楽しく有意義な高校生活を創り上げてくれることを期待しています。  

 4月1日に生徒会執行委員長の笠緩菜(りゅうかんな)さん、副執行委員長の山口美晴さんと前期生徒会の取り組みについてお話ししました。笠さんは執行委員長選挙で、生徒の間にある「ジェンダーの問題」と校則で示されている「身だしなみの解釈」について取り組んでいくことを公約として掲げ、生徒の皆さんや先生方と対話を重ねながら、改善を図っていきたいと語ってくれました。

 「対話を重ねて」という言葉に、笠さんの思いが込められているように思います。
 皆さん一人ひとりが、互いに尊重し合い、対話を重ねて、生徒会活動に取り組んでくれることを期待するとともに、私たち教職員も笠さんの思いをしっかりと受け止め、皆さんとの対話を大切にしていきたいと思います。

 私からも笠さんと山口さんに提案をしました。今年度全国の高校がスクールポリシーを策定することになっており、ぜひ皆さんと対話を重ねて作り上げていきたいという提案です。スクールポリシーは3つの方針からなります。

 一つめは、若狭高校が中学生や小学生に示す「求める生徒像」についてです。皆さんはどんな中学生、小学生でしたか。自分自身のことをふり返りながら、後輩たちにどのような志を持って若狭高校に入ってきてほしいか考えてもらえると嬉しく思います。

 二つめは、皆さんが授業や行事、部活動などにどのように取り組み、そこから何を学び身に付けていくのかをデザインしていくことです。こうした学校の教育活動のことをカリキュラムといいます。今日から始まる学校生活を、より楽しく有意義なものにしていくための提案を期待しています。

 三つめは、皆さんが卒業する時に身に付けておいてほしい資質や能力についてです。このことについては、先ほどの入学式で新入生にお話ししたことをあらためてお話しします。

 今年の卒業式で、私は卒業生に対して次のようなメッセージを贈りました。
 「新型コロナウィルスの収束が未だ見えてこない中、今世界の人々に求められているのは、「異質のものに対する理解と寛容」の精神に象徴されるように、他者を認め尊重する心を持ち、科学的なものの見方や考え方に基づいて、責任を持って主体的により良い社会を築いていこうとする意志と行動力、すなわち「Agency」を発揮していくことであり、これこそが皆さんが3年間の高校生活で身に付けてきた「教養豊かな社会人」としての資質です」。
 この言葉を、今日は皆さんに「未来形」で贈るとともに、「異質のものに対する理解と寛容の精神」という教育目標や「科学的なものの見方考え方」、「Agency」などの一つひとつの意味や価値を皆さんとともに問い直し、卒業する時に身に付けておいてほしい力を定めていきたいと思います。  

 笠委員長の公約実現とスクール、スクールポリシーの策定に向けて、主体的に考え、対話し、行動して新しい若狭高校を創造してください。学校生活の主役は皆さん一人一人です。以上で話を終わります。