令和3年度 若狭高校定時制 1学期始業式 式辞


 早いもので4月も半ばを過ぎました。本来なら7日に行う予定であった入学式を先ほど新入生7名を迎えて行いました。新年度の始まりが遅くなり、皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びします。ようやく今日みんながそろい、若狭高校の新しい1年を始めることができます。

 前期のはじめにあたり、皆さんに若狭高校の教育目標についてお話ししたいと思います。2、3年生の皆さんはもう教育目標を覚えていますか。「異質のものに対する理解と寛容の精神を養い、教養豊かな社会人の育成を目指す」、これが本校の教育目標です。

 「異質のもの」というのは、自分以外の他者ということです。「理解と寛容の精神」というのは、「理解」は「他者の気持ちや立場をわかる」という意味を、「寛容」は「広い心を持ち他者を受け入れる」という意味を表します。
 組み合わせると「自分以外の他者の気持ちや立場をわかり、広い心を持って他者を受け入れる」という意味になります。

 この教育目標は、第2次世界大戦後まもなく、日本が民主主義国家となり、若狭高校も新たなスタートを切った際に、世界の平和と人々の幸福の実現を目的に定められました。

 私も卒業生の一人として、この目標をいつも大切に心に留めています。でも、この目標を実現するのは本当に難しく、身の回りの親しい人たちに対してさえ、いつもその人の気持ちや立場をわかり、広いこころを持ってその人を受け入れることができるわけではありません。

 それでも、毎日の生活の中で、「相手をわかり受け入れようという気持ち」を持って身の回りの人に接するだけで、そうでない人とは言葉や行動、そして相手を大切に思う気持ちが大きくちがってくると思います。

 定時制は、この教育目標が実現できる場所です。ここにいる生徒の皆さんと先生方が、互いに相手の気持ちや立場をわかり合い、相手を受け入れようと努めることで、少しずつ目標を実現できる、そういう場であってほしいと願っています。

 今日から1年間、ここにいる一人ひとりが、互いにわかり合い、受け入れ合うことを心がけて、温かい学校を創っていきましょう。以上で私の話を終わります。