3年生大学入学共通テスト出願説明会 挨拶


皆さんこんにちは。今回は本日行いました「3年生大学入学共通テスト出願説明会」での挨拶を紹介します。

3年生の皆さん、こんにちは。まずは学校祭・体育祭お疲れさまでした。皆さんのリーダーシップにより、思い出に残る素晴らしい学校祭・体育祭になりました。達成感とともに皆さんは4ヶ月後に迫った大学入学共通テスト、その後の2次試験に向けて、気持ちを切り替えて学習に取り組んでいることと思います。

今日はこれからの過ごし方についてお話ししたいと思います。
皆さんが1年生の2学期終業式で脳科学者の池谷裕二氏の話をしましたが覚えているで しょうか。「脳は身体に従う」という内容で、毎日決まった時間に机に向かうなどまず身体を動かすことが脳を刺激し「やる気」にさせることや、友達と褒め合ったり自分で自分を褒めたりして「達成感」や「うれしさ」を感じることが脳を刺激し「やる気」にさせるといった話をしました。今日は、その池谷さんの「受験脳の作り方」という本から「ライオン法」という学習方法を紹介します。

「ライオン法」というのは、ライオンの習性に着目した記憶力を高める学習方法のことです。私たちの祖先も太古の昔狩りをしていたことから、ライオンと共通する習性が脳には残っており、そこに着目することで記憶力を高めるというものです。ポイントは3つあります。

1つめは、ライオンは空腹で狩りに出る時に記憶力が高まるということです。空腹になり狩りに出る時に、これまでの記憶をたどり獲物を狙うというわけです。
私たちも同じです。満腹時には頭は働かず、空腹時に記憶力が高まりますので、ちょっとおなかが減っているぐらいが学習効率を高めるためにはちょうど良いと思います。

また、池谷さんによると、睡眠中に脳の「海馬」が記憶を整理することから、寝る1,2時間前が「記憶のゴールデンアワー」だそうです。覚えたら忘れないうちに寝ることで、睡眠中に記憶が整理されます。英単語や古文単語等の暗記は寝る直前に行い、整理のための睡眠時間を十分とるとよいでしょう。  

2つめは、ライオンは獲物を追って歩いたり走ったりしている時が最も脳が活性化しているということです。私たちも同じです。椅子に座って黙々と覚えるよりも、歩きながら覚えたり、声に出して覚えたりする方が記憶力は高まります。
脳の「海馬」からはワクワク・ドキドキして好奇心が高まっている時に記憶力を高める「シータ波」が出ます。「シータ波」は、歩いたり走ったりしている時に出やすいので、歩きながら記憶すると定着率が上がるのです。

ここで大切なのは、記憶の方法です。記憶には大きく「知識記憶」と「方法記憶」があり ます。「知識記憶」はいわゆる丸暗記のことで、例えば理科や数学の公式そのものを覚える方法です。これに対して「方法記憶」は、公式そのものを覚えるのではなく、公式の導き方を覚える方法です。
「方法記憶」は「魔法の記憶」とも言われており、物事の根底や背景にある考え方や理論を理解することで記憶力や応用力が飛躍的に高まります。皆さんも知識を丸暗記するのではなく、知識の背景にある理論を理解することを心がけてください。

また、記憶の定着には出力が欠かせません。友達同士でどんどん教え合い、学び合うことで記憶が定着するとともに最初にお話ししたように「やる気」のアップにも繋がります。  

3つめは、ライオンは寒さに対して危機感を覚え、記憶力が高まるということです。私たちも同じです。学習効率は気温や室温が低い方が上がりますので、学習時には部屋の温度を低めに保つことを心がけてください。  
要するに、「ライオン法」というのは、脳が空腹や寒さなどの危機的な状況や好奇心が刺激されワクワク・ドキドキする時に活性化するという習性に着目し、学習時にその状態を作り出すことで記憶力を高める方法なのです。皆さんが学習する上で少しでも参考になればと思います。  

先日の始業式でもお話ししましたが、皆さんは今全国の高校生で1番伸びています。
その大きな理由は、皆さん一人ひとりが将来の夢を持ち、その夢を実現するために課題を一つ一つ克服しているからであり、支え合い学び合えるクラスや学年の仲間がいるからだと思います。友とともに歩みを進めていきましょう。  
私たちも全力で皆さんを応援します。