上前 三博 : 定時制教頭

 3月31日をもって定年退職し、38年間の教員生活を閉じることになりました。最後の2年間を大好きな若狭高校定時制で過ごすことができ皆さまに感謝申し上げます。 
 新型コロナウィルスのパンデミックによって別れの言葉を直接告げる機会が失われたことは残念です。その一方、短い期間に幾何級数的に感染が拡大し、発症が身近に迫り来る現実に接してグローバルな人々の繋がりを改めて実感しています。

 感染症の病理的特徴だけでなく、人々の行動がどのような結果をもたらすのか、医学・生物学・社会学・経済学・統計学・政治学の専門家の知見に依っても正確に予測できない事態が継続しています。
 世界が協力して解決しなければいけない人類史的課題だとも感じています。偏見や先入観で互いに反目している時間はありません。
 経験則では語ることのできない正答のない不確実性に対峙する姿勢こそ「探究」です。目先の個人的利得や根拠のはっきりしない情緒的風評に惑わされないようにしたいものです。自らの命を大切にし、周りの人の命に危害を与えない探究的なあり方を若狭高校生として是非実践してください。

 定時制の皆さんとは “Better Next” を合言葉にしてきました。勇気をもって自己変革にチャレンジしている皆さんの成長を願っています。
 お世話になった教職員の皆さまにはお返しができないまま去ることをお許しください。ご自愛いただきますとともに若狭高校での更なるご活躍をお祈り申し上げます。

 ありがとうございました。
 苦難の時期を越えて笑みを湛えながらいつかどこかで出会えることを願っています。