令和6年度 前期終業式 式辞

今日をもって前期が終了します。この期間、皆さんは、学習活動はもちろん行事にも積極的に参加して、クラスの団結力と若狭高校全体の連帯感を高めてくれました。一番思い起こされるのは、やはり先日の学校祭です。台風による延期はあったものの保護者の方や地域の方を迎えて、それぞれの色が、クラスが工夫を凝らしながら、自分たちの手で作り上げた、とても素晴らしい学校祭でした。若高生の皆さん一人ひとりの力を感じた2日間でした。
また探究活動においては積極的な学びを校内外で進めている様子を見せてもらいました。本日の福井新聞でも大きく1ページを使って本校の取り組みを紹介いただきました。部活動でも、運動部・文化部ともに活躍してくれています。これらの皆さんの活動を通し、自分自身が成長できたという実感をもつことができたでしょうか。
若狭高校では、Agencyの育成を努力目標においています。Agencyとは、「よりよい未来に向かって何事にも挑戦する力」を表しています。私はいつも、このAgencyを皆さん一人ひとりの「成長」に活かして欲しいと思っています。
ところで、成長するためには要因があり、「人生で起こることには、自分にとって何か深い意味がある。」と考えることが大切です。人生には成功もあれば失敗もします。勝つこともあれば負けることもあるでしょう。その時に、「自分にとってそれは何か意味があることだ。」と思えるかどうか、「そこから何を学ぶことができるのか。」ということです。そう思うと、日々の様々な経験が、自分自身にとって「成長の要因」になるのです。
先日、平昌オリンピック金メダリストのスケート選手、小平奈緒選手の講演を聴く機会がありました。小平選手は、思うようにいかないとき、「クソッ」と思うのではなくて、「ヨシッ」と思うようにしている。思うようにいかないときこそ、なりたい未来の自分や、自分の内面に意識を向けて、今、何をすべきか、ということに集中できる、と話されていました。
明日からは秋休みです。皆さん、この前期にあったこと、してきたことを振り返って、今後の成長のきっかけをつかんで、Agencyにつなげてみてはどうでしょうか。
一方で、3年生の皆さんは、ここからが進路実現に向けての正念場です。これまでの自分を振り返り、さらに伸ばすことや改善することを見つけて、次の飛躍につなげてください。たくましく夢の実現に向けて挑戦する姿を応援しています。
令和6年9月27日 校長 橋本 有司
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