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校長室より #4 前期終業式式辞

校長室より #4 前期終業式式辞

こんにちは。前期の終業式にあたりお話しします。

前期を振り返ってみると、これまでの長かったコロナ禍を乗りきって、今年度は、学校生活が以前の形に戻ってきました。環境フォーラムや体育祭、合唱コンクール 、学校祭と皆さん全員で思い出深い行事を作り上げてくれました。学校祭では地域の方に皆さんの活気ある様子を見ていただくことができ、本当に良かったと思っています。日々の学習を頑張ることはもちろんですが、こうした行事や部活動を体験することで主体性を含めた成長につながり、学校生活の充実感が得られるのだと考えています。

では、一人ひとり前期を振り返るとどうだったでしょうか。自分の思い通りにいったところ、逆にいかなかったところ、個人によって振り返りは様々だと思います。

先月8月25日、宮城県仙台市でPTAの全国大会が開催され講演を聞く機会がありました。そのときの講師は、全国高校野球選手権大会決勝で慶応高校に敗れ、惜しくも連覇を逃した仙台育英高校の須江航監督でした。須江監督は、昨年、東北勢初の甲子園優勝という快挙を成し遂げられました。「人生は敗者復活戦」という座右の銘を掲げられておられます。というのも須江監督自身は仙台育英高校時代、選手としては芽が出なかったため学生コーチになりました。しかしその経験を生かし、「自分は言葉と知識しか提供できない」ということをあえて強みへと変えられたそうです。また、「大切なのは挫折と向き合う力である」とも話されました。挫折との向き合い方では、「人生を1°変えてみる。45°、90°など一気に変えないことが大切だ」とも話されました。どういうことなのか興味深いとは思いませんか。「何度も敗者復活を成し遂げてきて今の自分がある。挫折のない人生なんて面白くない。」と話されていたことが印象的でした。

もうお一人の話をします。今月9月8日には、本校卒業生であり元伊藤忠商事株式会社社長の小林栄三様がふるさと先生事業として2年生に講義をして下さいました。その中では、「明るく元気に、旺盛な好奇心を持って行動することが大切」との言葉と共に、「失敗を恐れてチャレンジしないのではなく、とにかく行動していくことが大切だ」ともおっしゃられていました。

このお二人の言葉に共通することは、生きていく上には困難や失敗はつきものである。しかし、その失敗を糧に、自分の可能性を信じてチャレンジすることが大切だ、ということです。失敗は変えられなくても、それをどう捉えるか、そしてどう生きていくかは、自分次第です。受け身でただ待っているのではなく、チャンスを自分から引き寄せ、時にそれを自分の人生にどう生かしていくかを考えながら行動してほしいと思います。

明日からは秋休みです。3年生の皆さんは、ここからが進路実現に向けての正念場です。たくましく夢の実現に向けて挑戦する姿を応援しています。1,2年生の皆さんは少し先の輝いている自分を信じて日々の生活を充実させてください。この変化の激しい社会に、自らの掲げた目標に向かって、皆さんがこれからどのように関わっていくかについて考えてみてほしいと思います。

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