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校長室より #3 夏休み前集会あいさつ

校長室より #3 夏休み前集会あいさつ

皆さん、こんにちは。前期の途中ではありますが、夏季休業前ですので私から挨拶をいたします。

この5月に新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に変更されたこともあり、ほとんどの行事を予定通り実施することができました。遠足、体育祭、合唱コンクール、環境フォーラムなどの学校行事や、部活動においては、春季総体、文化部各種大会、夏の高校野球とそれぞれが持てる力を十分に発揮してくれました。最後まで粘り強く、今まで努力してきたことが伝わる、何よりも私たちに感動を与えてくれる頑張りを、随所に見せてくれました。全体を通して、充実した4ヶ月だったのではないでしょうか。

さて、今日は少し時間のゆとりのある夏休みに考えてみて欲しい話をします。

未来予想学者のレイ・カーツワイル氏は、2045年にはシンギュラリティが起こると提唱しています。「シンギュラリティ」というのは人間の脳がコンピューターに超えられてしまうというものです。これは「2045年問題」とも言われています。チャットGPTに代表される生成AIは、近年急速な発達を遂げ、研究者によってはもっと早く人間の脳を超えるともいう方もいます。この3月に発表されたチャットGPT 4.0はアメリカの司法試験の合格者の上位10%に入る能力を持っているとも言われます。

ではこのような、生成AIが出てくると人は何が必要なのでしょうか。それは、「問いを立てる力」です。チャットGPTは問いを立てることはできません。その問いを言語化、テキスト化して、「AIとコミュニケーションをする」。そして、「返ってきた答えを正しいかどうか評価する」。「返ってきた選択肢から意思決定を行って、自ら実行する」。この力が今後必要になってきます。本校の「探究」では、様々な事柄に対して自らが問いをたてる課題設定能力を身に付けることを重要視しています。これからの社会の中で自ら「問い」を立て、それについて探究し、深め、最適解を定義していく。若狭高校は探究によって、今後最も必要になる力を身につけているのです。この夏休みに自分の設定した課題に対して、調査研究を進める人も多いと思います。ぜひ生成AIにはない「問い」を立てる発想力を身に付けてほしいと考えています。

明日から夏休みを迎えますが、コロナ感染症も未だやや心配な状況です。とにかく油断せずに自己管理に心がけてください。夏期課外、家庭学習、部活動にと、量・質ともに充実した夏休みとなることを期待し、私からの挨拶といたします。

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